カーボンニュートラル時代に適した生活ってどんなのだろう?

二酸化炭素排出量をゼロにするカーボンニュートラルを実現するには、技術の進歩に頼るだけでなく、私たちひとり一人がエネルギーの使い方を見直し、必要最小限のエネルギーで生活できる知恵を身につける必要があると思っています。今後、化石資源へのプレッシャーが高まって使いにくくなり、再生可能エネルギーへの置き換えが進むとしても、現代と同レベルの莫大なエネルギーを得るのは容易ではありません。太陽光パネルや風力発電に頼っていかねばならないと考える一方で、行き過ぎた自然エネルギー開発は景観を損ねるだけでなく、土砂災害や希少動植物の減少などの環境破壊を招き温暖化とは別の問題を生じてしまう可能性があると考えます。

エネルギーを使わなければ経済が回らなくなるではないか?経済成長しなくなって日本は衰退の一方だ、という声も聞こえそうですが、果たして経済成長することがよいことなのか?このまま成長を続けていては、化石資源だけでなくカーボンニュートラル時代を支える電池をはじめとした主要の原料となる鉱物や天然資源が枯渇するのはそんな遠い未来でない気がします。そうすると物価は上昇し、お金のある人だけが豊かな生活を享受でき、格差は広がるばかりです。

原子力を使えばよいという人達もいますが、原子力発電の安全性は完璧ではありません。想定外の事態が起これば大惨事になります。そんな事態があり得ることを知っておきながら原子力を許容する気にはなりません。

じゃあどうすればよいのか?行き着くところ、適度な自然エネルギーで事足りる生活をしていくしかないと思っています。エネルギーを使いすぎてきた人々は生活の仕方を見直し、多少不便な生活に慣れ、数十年まえのエネルギー使用レベルでも生活できる知恵を習得するのです。もちろん、現在十分なエネルギーが確保でていない人々には必要なエネルギーを分配することが大前提です。

エネルギーを使いすぎない行動をとり、カーボンニュートラル時代に適した生活方法の準備を始めようと思います。

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