再生可能エネルギーは普及するのか?

やってみようCO2削減
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高校生から質問を受けました。「再生可能エネルギーが良いっていうけど、設備の値段が高いし、日本では全く普及しないんでしょ?先生がそう言っていた」と。

ん~~

その先生がどんなお考えでもよいですが、個人的な見解であるにも関わらず、それが正解であるかの如く生徒に示すのは避けた方がよいと思います。

再生可能エネルギーに関する否定的な意見をよく聞きます。

経済的ではない、環境によいわけではない、技術的な課題もあり、と理解できる部分はあっても、それでも再生エネルギーに移行しなければならない、というのが僕の意見です。

友達や先生、ご家族と、是非話し合ってみてみださい。

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コストの問題

ネガティブな意見

再生可能エネルギー、特に太陽光や風力は初期投資が高く、安定したエネルギー供給を維持するためのコストがかかる。電力の価格が上昇する可能性があり、消費者や企業にとって負担になる。

自宅に太陽光パネルを導入して電力を売っても、初期投資を回収するのに何年もかかって、全然儲けにならない。

反論
初期投資は確かに高いですが、長期的に見れば再生可能エネルギーは運用コストが低く、燃料費がかからないため経済的に有利です。太陽光や風力は一度インフラを整備すれば、運転コストがほぼゼロに近く、価格の安定性が確保されます。また、再生可能エネルギー技術は日々進化しており、製造コストが年々低下しています。例えば、太陽光パネルや風力発電機の価格は過去10年で大幅に下がり、今後さらに安くなることが予測されています。

また、化石資源由来の電力価格はどんどんと値上がりしていきます。そうすると、再生エネルギー由来電力が相対的に安く手に入るようになります。ご家庭で自家発電した電力はタダですので、長い目でみれば得になるはずです。

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供給の不安定さ

ネガティブな意見
太陽光や風力発電は天候に依存するため、常に安定した供給ができない。これにより、エネルギーの信頼性が欠けるという懸念があり、特に重要な場面での電力不足が懸念される。

反論
天候に左右されのは事実です。その対策として、エネルギー供給の多様化とスマートグリッド技術を駆使することで、供給の安定性を改善できます。例えば、風力と太陽光を組み合わせたり、エネルギーを貯める技術を活用することで、ピーク時の需要に応じた安定供給が可能になります。また、再生可能エネルギーを広範囲に分散させることで、地域ごとの天候の違いを活かした供給ができ、全体として安定した供給を確保できます。

環境への影響

ネガティブな意見
再生可能エネルギーが環境に優しいとされる一方で、太陽光パネルや風力発電設備の製造や廃棄に関する環境負荷が無視されがち。例えば、太陽光パネルに使用される材料が限られており、製造過程でのエネルギー消費や資源を無駄に使ってる。

反論
再生可能エネルギーの製造や廃棄における環境負荷は確かに存在します。ですが、化石燃料に比べて圧倒的に少ないです。石炭や石油の採掘、輸送、燃焼に伴う環境への影響は甚大であり、再生可能エネルギーのライフサイクル全体を通しての環境負荷は遥かに小さいです。さらに、再生可能エネルギーの技術は進化し続けており、リサイクル技術や廃棄物処理の改善も進んでいて、より環境への負荷は小さくなっています。

依存度の増加によるリスク

ネガティブな意見
再生可能エネルギーに依存しすぎることで、リスクが高まる。特に、風や日照の条件に左右されるため、これを主力エネルギー源とすることに対する不安がある。

反論
再生可能エネルギーの依存度が高くなることを恐れるかもしれませんが、エネルギーの多様化がリスクを分散させることになります。風力、太陽光、水力、バイオマスなど複数の再生可能エネルギー源を組み合わせることで、どれか一つのエネルギー源に依存するリスクを回避できます。さらに、エネルギーのバックアップとしてバッテリーや水素を使う技術が発展しており、供給の不安定さを解消する手段が増えています。再生可能エネルギーが十分に普及するまでには時間がかかるので、それまではバックアップとして火力発電や原子力発電を併用していくことはやむ得ないと思います。

技術の発展と実現可能性

ネガティブな意見
現在の技術では、再生可能エネルギーが全ての需要を賄うのは難しい。例えば、エネルギーの貯蔵技術や送電インフラの整備が追いついていない現状では、再生可能エネルギーだけで十分な供給を確保するのは無理。

反論
現在の技術で全ての需要を賄うことは難しいです。しかし技術は急速に進歩しており、今後の技術革新により現実的な供給が可能になります。例えば、次世代の蓄電池技術やスマートグリッド技術が進むことで、再生可能エネルギーの供給能力が飛躍的に向上することが期待されます。すでに多くの国が再生可能エネルギーを主力としている例が増えており、再生可能エネルギーの普及は現実のものとなっています。技術的な障壁は確かに存在しますが、それを乗り越える努力を続けていく価値はあります。再生可能エネルギーが十分に普及するまでは、バックアップとして火力発電や原子力発電を併用するはあります。

産業競争力への影響

ネガティブな意見
無理して再生可能エネルギーを導入する必要はない。化石資源を使って二酸化炭素を排出したってよいではないか? その方がエネルギーとしては当面安定するし、高いエネルギーを使わずに済む。再生可能エネルギーにこだわり過ぎていると産業競争力が低下してしまう。

反論
化石資源使って二酸化炭素出し続けるような企業に対する国際的な評価は低下します。二酸化炭素排出量の多い電力にはペナルティーがつくようになり、そんな電力を使ってモノを生産することも難しくなってきます。そのまま放置していれば、日本国内でモノづくりをする企業はどんどんと海外に移転していきます。二酸化炭素を排出量の少ない再生可能エネルギーへの移行は、たとえ困難であっても避けることはできないです。

まとめ

現在~数年内の景気や生活の質の向上を優先する人は値段の高い再生可能エネルギーの導入には関心薄だと思います。将来のことよりも、まずは明日の生活が大事であることは間違いありません。

他方、だからといってこのまま放置しておくと、十年二十年後地球環境が悪化するだけでなく、温暖化対策に後ろ向きな国として後ろ指をさされるようになり、日本でモノづくりしにくくなってくるので無視できないのも事実です。

難しい問題

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