プラスチックごみは見た目は悪いが環境には悪くない、という意見に反対!

廃プラ問題

「プラスチックごみは見た目は悪いが環境には悪くない」という先生とお話ししました。この分野では有名な方で、二酸化炭素排出量削減やリサイクルの仕組みについて考えている先生です。

なぜ環境に悪くないと言うのか?

先生曰く、実害がないからだそうです。

健康被害を引き起こすわけでなく、二酸化炭素を増やしているわけでなく、ただ見た目が悪くて汚いだけだと。

日本のポイ捨て廃プラごみ量は東南アジアと比べると少ない。海に流出しているのはアジア圏のゴミが多い。だから大した問題でない、という人もいます。

見た目が悪いことだけでも十分に実害

見た目が悪いこと自体が人に不快感を与えて十分に実害だし、いろんな生物を危険にさらし多様性を脅かしていることに気づかないのかと、残念に思います。

道路わきや海岸に打ち上げられたプラスチックゴミをみると、そんなこと言えんと思うけどなあ、などと考え、私とずいぶんと価値観が異なる人たちがいることに落胆してしまいます。

誰かが何とかするでしょ、とポイ捨てや放置を平気でする人も一定数いることも残念。

どうすればポイ捨てが減るか?

リサイクルしやすい素材や自然分解しやすい材料にするなどの技術的な改善は必要ですし、ポイ捨てが自然環境に与えるダメージや迷惑を伝える啓蒙活動や教育も重要です。

しかし、これだけでは解決が難しいです。ポイ捨てが行われる容器や包装、道具を根本的になくすための工夫が必要です。

制度化すればよい

すでにそのような取り組みを開始した国も存在します。

例えば、フランスでは2015年に制定れた「エネルギー転換法」によって、2020年から段階的に使い捨てプラスチック製品の販売が禁止されています。

ファーストフード店では使い捨て容器が提供されなり、2040年にはすべてのプラスチック製品の販売が禁止されるそうです。

そのうち日本でも同様の法律ができると予想されます。

プラスチック価格を上げればよい

これは今後、自ずと実現する可能性があります。

化石資源を原料にしたプラスチックは、資源保護や二酸化炭素排出の観点から好ましくなく、だんだん使いにくくなると予想されます。

環境対策に後ろ向きな企業は資金調達が難しくなるため、徐々に化石資源由来のプラスチック製品は減り、価格は上昇していくでしょう。その結果、使い捨て容器のような勿体ない使い方は許容できなくなるでしょう。

価格上昇は我々消費者にはつらいですが、そもそもプラスチックを安いからという理由で、使い捨てされるような使い方をしていることが問題です。

日本は国民ひとり当たりのプラスチック使用量が世界で2番目に多い国です。

値段が上がっていけば、使いすてプラスチックプラスチックの原料である石油や石炭の使用方法は徐々に変化していくと考えています。

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