PETはリサイクルしやすい材料である一方でリサイクルしにくい材料です

廃プラ問題

PET(ペットボトルの材料、正式名称はポリエチレンテレフタレート)はリサイクルしやすい材料である一方でリサイクルしにくい材料です。

なんのこっちゃ?

リサイクルのしやすさについてはイメージしやすいと思います。
キレイに洗浄してラベルを剥いだ容器は各市町村で回収されていますし、コンビニやスーパーにも専用の回収コーナーが設置されています。最近では、ペットボトルを回収してポイントをもらえるシステムもできてきました。結構な人が並んでペットボトルを提供していてとてもよいシステムだと思います。

回収されたたトボトルは、新たなボトルや、繊維、シートなどに生まれ変わります。
再生製品の性能はよく、リサイクルPETを含む衣類を意識せずとも着用しているのではないでしょうか。

回収し、溶かし、形の異なるPET材料や製品を生み出すリサイクルとして、PET材は優等生です。このリサイクル方法はマテリアルリサイクルと呼ばれています。

一方でリサイクルのしにくさについてはあまり知られていないかもしれません。

長い時間野外で放置されたペットボトルは劣化や変色強いし、汚れのあるペットボトルはでマテリアルリサイクルしにくく焼却処分するしかないです。

レトルト食品の容器のようなフィルム製品の中には他の材料とPETを貼り合わせたものがあり、これもマテリアルリサイクルできないので焼却処分するしかないです。

ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PE)、ポリスチレン(PS)などをリサイクルするときもPETが混じっているとリサイクルしにくいです。

理由は、PETは他のプラスチックよりも融解温度が高いので、溶け残りが生じてしまうから。また分解した場合も、テレフタル酸という融点が高い物質ができてしまうので装置の中で固まってトラブルになりやすいことも問題です。

ケミカルリサイクルと呼ばれる方法で、プラスチックを小さな分子にしてリサイクルする場合も、上記のように閉塞の原因になりトラブルになりやすいです。

ということで、PETは回収をきちん行えばリサイクル材として素晴らしいですが厄介者です。

ペットボトルは安くて持ち運びしやすいのでポイ捨てされ、海岸に打ち上げられているゴミとしても目立っています。

これを一生懸命集めている方々がいるにも関わらず、汚れや劣化があれば焼却に回されます。

ギンジーはペットボトルをできるだけ使わないようにしています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました