ペットボトルキャップは形がどれも同じ、子供でも判別でき、集めやすく、嵩張らず、品質が整っていて、リサイクルしやすいプラスチックです。
各地の学校や人が集まるところで回収しているのをよく見かけます。
セブンイレブンに専用回収コーナーがあり、誰でも持っていくことがき、手軽にリサイクルして社会貢献できるのがうれしいです。
回収したペットボトルはどうなる?
回収したペットボトルキャップは、樹脂再生工場に集められ、選別、破砕、洗浄の工程を経て再生樹脂ペレットに生まれ変わります。
ペットボトルキャップは白、青、黄色、赤、などいろんな色があります。ペットボトルキャップはポリエチレン(略号PE)かポリプロピレン(略号PP)でできています。
これを選別機を用いて高度に選別していくんです。ベルトで流れてきたキャップをセンサーが判別し、色ごとに、材質ごとに分けていく様子は圧巻です。
その後洗浄工程や成形工程を経てプラスチックペレットが製造され、ペレットからは、ポリ袋、文房具、洗濯ばさみ、植木鉢などが製造されます。
ペットボトルキャップの良いところ
ペットボトルキャプのように、形がどれも同じ、嵩張らず、汚れが少なく、品質のそろったリサイクル材は多くはありません。
小学生がランドセルに入れて運べることからもうなずけると思います。
また前述の選別工程においても、形がほとんど同じであることが、機械選別しやすくしている一因であろうと思われます。
たとえば、シャンプーの容器を考えてみるとわかりやすいです。
まず、いろんな形があります。ポンプがついていたり、キャップがあったり。堅めのものや、柔らかいものもあります。材質もバラバラ。
集める段階で、シャンプー容器だけでなく、洗剤の容器とか、化粧品容器とか、いろんなものが混じってきそうです。
中身が残っている可能性があります。きれいに洗浄していればよいですが、そうでない場合もあろうと思います。
小学生がランドセルに入れるには嵩張りすぎ。
結果、集めにくいし、素材バラバラ、汚れや臭気があって扱いに困り、回収業者さんでは、洗浄や選別の工程が余分に必要になり、コスト高の再生樹脂になりかねません。
ペットボトルキャップはリサイクル材として優れているといえます。
ワクチン提供する取り組み
ペットボトルキャップを集めてワクチンするという取り組みが活発に行われています。
再生樹脂にとしてリサイクルした収益でワクチンを購入して世界の子供たちに提供するというものです。
キャップ1000個(2kg)あつめた収益でワクチン一人分が製造できると言われています。
ユニセフのウエブサイトによれば、経口ポリオワクチン10回分が198円で購入できるようです。再生樹脂って2kg数百円で取引されているので、納得感はあります。
わかりやすく、協力しやすい取組みだと思ます。
過去には、せっかく集めたキャップがワクチンとして届けられていなったという残念なニュースが流れたこともありますが、しっかりした組織に提供すれば確実に目的を果たしてくれると思います。
リサイクルにはなるし、収益の使い方も明確、であれば協力したいと、個人的には思います。
一方で、散乱ごみ、海洋プラスチックになりやすい
ペットボトルキャップは散乱しやすく、河川、海岸、海洋あらゆるところでゴミとして見かけます。海岸散歩に行く100%拾いますので、とても厄介なゴミです。
砂の中に埋まっていたり、海藻に絡まっていたり、とにかくたくさんあって目立ちます。何とかしてほしいです。
キャップとボトルの一体化が待ち遠しい
キャップをボトルと一体化させたたらいいのに?と数年前から思っていて、下のような投稿をしたことがあります。
そうしたら最近、下のニュースが出ました。
同じようなこと考えている人がいるんだ、とうれしくなりました。
日本でも普及して、キャップが散乱しなくなれば、よいと思います。