「ナイロン袋」と呼ばれるけど、実はナイロン製じゃない!

できるだけリサイクル

私たちの日常生活でよく耳にする「ナイロン袋」という言葉。スーパーで買い物をした後に入れる袋や、コンビニで渡される袋のことを指してそう呼んでいる人も多いのではないでしょうか。しかし、実はその「ナイロン袋」、本当はナイロンで作られていないという事実をご存知ですか?

今日は、なぜ「ナイロン袋」と呼ばれているのに、実際にはナイロンで作られていないのか、その理由をわかりやすく解説していきます。

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ナイロンとは?

まず、ナイロンとは何かを簡単に説明します。ナイロンは1930年代にデュポン社によって開発された合成繊維です。耐久性が高く、摩擦に強いことから、衣料品やロープ、タイヤコード、ブラシの毛など、さまざまな製品に使われています。

重要なのは、ナイロンは繊維の一種であるということです。つまり、ナイロンは通常、布地や繊維製品に使われる素材であり、袋に使われることはほとんどありません。

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じゃあ、「ナイロン袋」って何なの?

「ナイロン袋」と呼ばれている袋のほとんどは、実はポリエチレンポリプロピレンといったプラスチック素材で作られています。ポリエチレンは軽くて柔らかい素材で、スーパーやコンビニで使われるレジ袋によく使われます。ポリプロピレンは少し硬めで、透明度が高いことから、商品の包装に使われることが多いです。

では、なぜポリエチレンやポリプロピレン製の袋を「ナイロン袋」と呼んでしまうのでしょうか?

誤解の始まり

実は、この呼び方には歴史的な背景があります。日本で「ナイロン」という言葉が広く普及し始めたのは、ナイロン製のストッキングや衣料品が登場した時期です。

レナウンのワンサカ娘が流行った時期。。。。古い!(笑)

ナイロンという言葉は、合成樹脂やプラスチックを指す一般的な言葉として広まっていき、次第に「プラスチック製の袋」を意味するようになりました。

つまり、ナイロンという言葉が誤用されてきた結果、今日でも多くの人が「ナイロン袋」という言葉を使い続けているのです。

正しい呼び方とは?

実際のところ、私たちが日常的に使っている「ナイロン袋」は、正しくは「ポリエチレン袋」や「ポリプロピレン袋」と呼ぶのが正しいです。しかし、長年の慣習で「ナイロン袋」という呼び名が根付いてしまっているため、正しい名前に戻すのは簡単ではないかもしれません。

ナイロン袋はリサイクル可能

ここで注目したいのは、実際に私たちが使用しているナイロン袋こと、ポリエチレン袋ポリプロピレン袋は、容器包装リサイクル法に基づき、リサイクルが可能だという点です。この法律は、家庭から出るプラスチック製の容器や包装を効率よく回収し、リサイクルすることを目的としています。

ポリエチレン袋ポリプロピレン袋は、このリサイクル制度の対象であり、適切に分別すれば再び資源として利用されることが可能です。実際に、回収されたポリエチレン袋ポリプロピレン袋は、リサイクル工場で再加工され、新しいプラスチック製品や梱包材、時には燃料として再利用されます。

環境に優しい選択をするためには、こうしたリサイクルの知識を持ち、使い終わったポリエチレン袋をゴミとして捨てず、リサイクルに出すことが重要です。

まとめ

「ナイロン袋」と呼ばれる袋が実はナイロン製ではないということは、言葉の使われ方の変遷からくる誤解にすぎません。しかし、正しい知識を持って日常生活で使われている物について考えることは大切です。そして、ポリエチレン袋などのプラスチック製品は、容器包装リサイクル法の下でリサイクル可能です。次に袋を使うときは、その素材やリサイクル方法にも少し目を向けてみてはいかがでしょうか?

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