LNG発電の時代は長くないかも

気候変動

石炭火力発電よりも二酸化炭素の排出量が1/2以上少なくグリーンなイメージのあるLNG(メタン)発電。とはいえ火力発電である以上二酸化炭素を排出します。2050年実質ゼロを目指すには不十分で、再生可能エネルギーの利用が本格化する20~30年後まで過渡期的な使われ方をするのだろうとは思っていましたが、もはやLNGでさえ避けられるようになってきました。

「脱炭素」圧力、LNGにも 中国電とJFEが発電所を断念 - 日本経済新聞
脱炭素の圧力が石炭と比べ環境負荷が低い液化天然ガス(LNG)発電でも高まってきた。中国電力とJFEスチールは31日、千葉市でのLNG発電所の建設を断念すると発表した。原子力発電所の再稼働が進まずに主力電源のLNG発電所の操業も難しくなれば、再生可能エネルギーの開発を急ぐ必要性が一層高まる。JFEは同日「卸電力のスポット...

火力発電を推進したくても環境対策設備にお金が掛かったり、環境評価に時間が掛かったり、環境負荷の大きい火力発電にお金を貸さなくなったりと、投資そのものが難しくなっているようです。

今後LNG発電を含めて火力発電への投資が行われないとすると再生可能エネルギーの拡大を急ぐしかありません。太陽光発電、風力(洋上風量)、水力、地熱、エネルギーキャリアを駆使するとともに、過度なエネルギーの使用量を減らして行くことも必要です。

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