ダンボールコンポストを始めたばかりのときは、適度な湿り具合いが分かりにくいですが、一度感覚を掴んでしまえば水分管理は簡単です。ぜひ参考にしてください。
ポイント
ダンボールコンポストの中で活躍してくれる微生物は、我々人間と同じように、水分を必要とします。加えて、酸素を吸って呼吸しています。
そのため、基材の中には適度な水分と酸素(空気)がなければなりません。
このことを理解していれば、水は与えなければならないけど、呼吸の妨げになるほど水を入れてはダメなことがイメージできると思います。
これは、ダンボールを使う理由でもあります。
ダンボールは密閉容器ではありませんので、過剰な水分を逃がしやすいし、外気を吸収しやすいです。そのため微生物の活動に必要な環境を維持しやすいメリットがあります。
水分の与えすぎに注意しましょう
いつまでも温度が上がらないと、乾燥しすぎかな、と考えて、つい水を加えてみたくなります。
どんどん水を加えてしまい、基材がべちゃべちゃになり、気づけばダンボールの底紙がふにゃふにゃになって穴があいてしまう失敗を経験をしていないでしょうか?
そんな状態は水分多すぎです。
水分が多すぎると、基材の中に酸素が届かずに、微生物が窒息死してしまうイメージをもてばよいと思います。
適度に水分は必要ですが、基材全体に酸素を届けられるよう、サクサク・フワフワした感触を確保してあげるとよいです。
水分管理の目安
次のように管理するとうまくいくと思います。
- 基材は水分を吸ってやや湿った黒っぽい色をしている(ダンボールの底に水がたまるようでは水分多すぎ、白っぽい部分が多いと乾きすぎ)
- 手で基材をぎゅーっと握りしめたあとパラパラと落ちる(水が滲むようでは水分多すぎ、ほこりっぽい場合は乾燥しすぎ)
- スコップで混ぜるとやや重みを感じる(べちゃべちゃしていたら水分多すぎ、ほこりが立つようでは乾燥しすぎ)
- 畑の土と同じくらいの水分が目安
まとめ
ダンボールコンポストの適度な水分についてご紹介しました。
あまり難しく考える必要はないです。微生物を窒息させない程度に水分を加えるとよいと思います。
いろいろと試しながら、ダンボールコンポストを楽しんでください。