石炭火力発電所の建設にお金を貸さない動き

気候変動

下に引用した3つの記事のように、石炭火力発電への投資をやめる動きが広がってきました。そのような技術に加担すること自体が投資会社にとってのリスクだからです。

日本の石炭火力発電は効率が良く、その技術レベルの高さを理由に維持存続や拡大を主張する方々も多いですが、世界的に見れば二酸化炭素排出量の多い石炭火力発電は嫌われています。

投資会社の考え方ははっきりしています。自分らにメリットが「ある」か「ない」かだけです。

経済優先の時代は多少環境を犠牲にしても利益をより多く生み出す技術への投資が盛んにおこなわれました。

しかしながら、温暖化の影響としか思えない自然災害が世界で頻発し、多くの被害を受けるようになった今、環境影響の懸念のある技術への投資はリスクとみなされるようになってきたのです。

いくら経済的に有利だからといっても環境にやさしくない技術は支援は受けにくくなります。どんなに理屈をこねたところで「嫌だ」と思う人が増えてきたです。世の中が変化してきたことを実感できる嬉しい動きです。

GE、石炭火力発電から撤退へ ESGに対応 - 日本経済新聞
【ニューヨーク=中山修志】米ゼネラル・エレクトリック(GE)は21日、石炭火力発電事業から撤退する方針を発表した。ESG(環境・社会・企業統治)重視の流れが強まっていることに対応し、環境負荷が大きい石炭火力から手を引く。新型コロナウイルスの影響による市況の悪化を受け、事業の選別を進める。GEは新規の石炭発電所の建設や発...
旭化成、石炭火力ゼロに - 日本経済新聞
旭化成は2030年までに工場の電力を賄う自家発電用設備で石炭火力の使用をゼロにする。自社の水力発電所の発電能力の増強などで代替する。米アップルなどの有力企業は環境負荷の高い電力で生産した製品を買い控える動きを見せている。政府が環境規制を強めるなか、より収益に直結する民間取引が企業に「脱石炭」を迫っている。旭化成は宮崎県...
エラー|NHK NEWS WEB

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