納豆のプラスチック容器ってリサイクルできるの?

できるだけリサイクル

納豆が入っているプラスチックトレーにはリサイクル可能です。容器包装リサイクル法のマークがちゃんとついています(上の写真の左下にマークがあることが確認できると思います)。

しかしながら、残念なことに、自治体やリサイクル業者さんによっては回収しないところもあります。

なぜでしょうか?

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発泡容器は何に生まれ変わる?

納豆のプラスチックトレーはいわゆる発泡スチロール(正式にはポリスチレン、マークはPS)でできています。

食品トレー、電製品の梱包材、断熱容器として発泡スチロールが使われています。白くて、軽くて、わかりやすいプラスチックです。

この発泡スチロールだけを回収することができれば容易にリサイクル製品にすることができます。

リサイクル業者さんが集めて、リサイクル工場で溶かして、ペレットと呼ばれる小さなプラスチック片にして、成形しなおして、新たな発泡容器やリサイクル製品に再生されています。

このとき、品質のよりリサイクル製品を得るには、他のプラスチックが混らず、また汚れの少ない使用済み発泡スチロールを使う必要があります。

再生製品に異物が入っていたり、嫌なにおいがすると、商品価値が著しく落ちることは想像できると思います。

トレー回収するときに、できるだけきれいに洗ってほしい、と呼び掛けられるのはそのためです。

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納豆容器を回収してくれない理由

納豆トレーにはネバネバした糸がついていて、水洗いくらいでは除去できないのでリサイクル不可としているようです。

洗剤を使って洗えば問題なさそうな気がしますが、すべての消費者がきちんとした処理をするわけではなく、汚れたまま、あるいは洗浄不十分のまま回収に出そうとする人もいるので、「とにかく納豆トレーは回収不可」、と決めているのだと想像しています。

消費者がリサイクルの性質を理解して、汚れたプラスチックをきちんと洗浄してリサイクルに出すようになればリサイクル業者さんが安心して受け取ってくれるのにに、ちょっと残念で勿体ないですね。

納豆容器を回収してくるケース

他方、リサイクル可能としている場合は、発泡容器としての再生ではなく、別の方法でリサイクルしていると思われます。たとえば、

  • 多少の汚れがあっても問題のない製品にリサイクル(土木資材など)
  • リサイクルといいつつ油に転化して、燃やして熱回収している(二酸化炭素が発生する)
  • 製鉄所のコークス代替として使ってる(二酸化炭素が発生する)
  • 水素と二酸化炭素として回収してる(プラスチックとしてリサイクルしているわけではない)

想像しているリサイクルとはずいぶん異なるかもしれませんが、これが現実です。

まとめ

納豆容器は容器包装リサイクル法でリサイクル可能なプラスチックとして扱われますが、発泡スチロールに生まれ変わっているわけではないです。

プラスチックは燃焼すると温暖化の原因となる二酸化炭素を発生しますし、化石資源はいずれ無くなることを考えれば、少しでもリサイクル量を増やすことが大事です。

国、自治体、消費者が協力して、リサイクルしやすい環境整備を行うとともに、我々ひとりひとりがリサイクルに関心をもち行動を起こすことが必要だと思っています。

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